キッチンの床は、ダイニングからは150mm下がっている効果もあって
ダイニング側から見ると自然と視線が下向きとなる。
ちょうど、その先にコーナーの隅切り窓があって視線が抜けていくので
閉塞感が緩和されている。
しつこく書いているが、この窓の効果は大きい。
作品集によると
この窓は
『帰ってくる夫を発見する為のコーナー窓』とのことで
前面道路の帰宅してくる側に向けられているのも面白い。
キッチンカウンターの高さは810mmと今の高さからすると少し低い。
吊り戸や収納が小気味よく配置されいて
下の収納の内部が少しずつ作りが違っていて、米びつ用の引き出しなんかもある。
2階にキッチンを配置する場合は
ゴミ出しの問題も解決しておく必要がある。
ここではダストシュートが設けられ
下の駐車場奥にある扉内に落ちる仕掛けとなっている。
もちろん、インターフォンや電子錠(40年前!です)
もキッチン廻りの壁にレイアウトされ
いちいち下に降りていかなくても来客に対応できるようになっているところなんかも
ぬかりない。
ここまで徹底してはじめて
うまく機能するようになっている。


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