湯川雅紀(1966~)という方がいらっしゃる。
ふと目にしたポスターが気になって、特別展をしている田辺市立美術館に行ってきた。
後日子供のサッカーが田辺市であったので2回目も行ってきた。
さて、この方なんと海南市重根出身で海南高校の先輩になる。
海南高校を卒業された後、
和歌山大学教育学部⇒大阪教育大学
⇒ドイツに渡り国立デュッセルドルフ芸術アカデミーで学び
マイスターシューラー(最高学位)を取得されている。
その後ドイツを拠点に制作をされながら
現在
関西福祉科学大学教育学部の教授を務められています。
展示はドイツから帰国以来、現在までの約10年間の制作に注目して展観されている。
湯川さんの作品は、楕円をモチーフにして抽象的な表現なのですが
ある一つのテーマのことを深く掘り下げていって
繰り返し繰り返し描くこと、考え続けた人だけが見える
微妙な違いや閃き、その先の展開(可能性)、
気付きが年々深みを増していくのが感じられとても勉強になります。
これって、すべてのモノづくり共通することで
例えば毎日、蕎麦を打ち続けて名人になる人や、
コンクリート打ち放しを追求して世界のAndoになる人だっている。
『飽きる』ことと戦い、解像度を上げながら
モチベーションを保って続けること。
ポスターの表紙になっている作品
2021年の作品『
Colors』は
始めて描いた人ではそれにはならい深さと奥行きの感じられる素晴らしい作品です。
海南市にある
ビュッフェファイブさんでも
湯川さんの企画展をされていますのでこの機会に是非触れてみてください。
田辺市立美術館・設計:
坂倉建築研究所
kenoba辻健二郎建築設計事務所Instagram