今回のリフォームのメインは壁・天井のEP塗り替え。
EP塗りとは簡単に言うと水溶性のペンキ。
溶剤を使うペンキに比べてシンナー臭くなく室内の壁・天井の仕上げとして使われる。
東端さんのご紹介で塗装工事は、
海南市下津の
株式会社サンエスさんに入って頂いている。
サンエスさんは
東京オリンピックの開閉会式の工事やハイブランドのイベントの工事等にも
関われていて幅広く活躍されている塗装屋さん。
海南から有田にいく道中
左手にグレー色の扉に塗られた作業場があることは知っていましたが
今回はじめてご一緒させて頂くことになりました。
今流行りのDIYとして考えるラフなペンキ塗りとは大きく違い
プロの塗装からは学ばさせて頂くことはたくさんある。
担当して頂いている
西谷さんが凄く丁寧に説明してくださるので整理しておきたい。
顔に施す化粧と同じような考え方なので女性の方がイメージしやすいと思う。
例えば、
壁にクラックがある場合
それを隠す為には厚塗りの塗装をするのではなく下地のパテを丁寧に行うことが大事。
斜めから光をあてながら平滑になるよう
何度も何度もパテを塗っては紙やすりで磨いていく。
割れるリスクのある部分には
カーボンファイバー入りのパテを使われたりと適材適所に処理をしていく。
厚塗りをしただけの塗装だと
時間の経過と共に必ず同じところにクラックが入るのだそう。
あくまでも下地で処理すること。

特に目の高さ付近やスポットライトの照明が当たるところは
入念にとメリハリをつけながら下地処理をしている。
写真にある緑色のテープは、斑になっていたり平滑でなかったり
厳しい目でチェックされさらに下地の精度を上げていく。


きれいに整った下地の上に仕上げのEP塗装を施す。
下地さえきれいに仕上がっていれば上塗りは薄塗りでよく
その仕上がりは、ほわぁ~っと柔らかな品が漂う。
ペンキ塗りの概念が変わります。
kenoba辻健二郎建築設計事務所Instagram