『
京都の家』
引き渡しさせて頂いてから5年が経ち、京都の家にお伺いさせて頂きました。
木部が柿渋独特の赤茶色になって、
雨があたるところそうでないところのコントラストが雰囲気を醸し出していました。
一旦、色落ちが進んでいるところをピックアップさせて頂いたので
塗装屋さんにメンテナンスに入って頂こうと計画しています。
1回目の塗装では木がまだ若々しく表面がツルッとしている為
塗装が染み込みにくく、どうしても雨によって塗料(柿渋)が流されてしまいます。
少し木が痩せてくると細胞に隙間ができ、塗料が染み込みやすく、色持ちが良くなります。
(そういう意味では2回目の塗装というのは重要だと考えています)
顔料を入れてない柿渋なので塗り重ねても
厚塗り化粧のようなノペッとした風合いではなく奥深さが増していき
手入れをすればするほど良い雰囲気になっていきます。
今後の変化が楽しみです。
お施主さんとお昼をご一緒し、近所の北野天満宮や平野神社を案内して頂きました。
観光客としてくると、スマホや地図を片手に歩くことになり視野が狭くなるのとは違い
(お施主さんにとっては子供の頃から遊び場だったということで)
境内を横切って、ササっと通り抜けていく感覚はとても面白い体験でした。
久しぶりに京都を堪能できとても楽しかったです。
ありがとうございました。
kenoba辻健二郎建築設計事務所Instagram