220608-水廻りの配置

『m』

間取りを決める上で必ず必要な部屋として
便所・洗面脱衣・浴室・台所がある。

いわゆる水廻りと呼ばれるこれらの部屋は
通常、窓が付けられるように外壁側に張り付いて配置する。
そうなると、四角の建物だと1面ないし、2面が水廻りに使われてしまう。
台所以外の部屋は普段は出入口のドアが閉まっているので
リビングやダイニングなどから見るとそこは隔たれた壁となって
視界も通風も遮られる。

南側しか開放していない部屋というのは景色や空気の流れが単調になりやすく、
東や西、北にも視界が抜ける方が室内の雰囲気は豊かになる。

そこで、登場するのがコアプラン。
その代表格がファンズワース邸
水廻りを中心に配置し建物の四方を開放することで周辺の環境に対して
広がりを持つ空間づくりが可能となる。

最近、賃貸を経験をされているお施主さんが多くなり
便所に窓はいりませんという方が増えてきた。
1畳の便所が、建物の外側に張り付く必要がなくなるだけでも
間取りの自由度が格段に増え、その分リビングやダイニングが豊かに計画できる。

築40年の『m』ですが、
1、2階の便所と脱衣所が建物の中央に配置され窓がない。
それとバーターに、動線が整理されリビングやダイニングの開放感を生み出している。
当時、それを計画に反映しお施主さんの理解のもと実現しているのが凄いと思います。

220608-水廻りの配置_b0129659_10370205.jpg
220608-水廻りの配置_b0129659_10373682.jpg
220608-水廻りの配置_b0129659_10372446.jpg

kenoba
辻健二郎建築設計事務所
Instagram

by tsuji-chika | 2022-06-08 10:59 | 『m』 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://tsujichika.exblog.jp/tb/31600568
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 220614 六十谷(むそた)の家2 220606 tile >>