再び
鈴木屋敷の工事現場を見学させて頂きました。
前回からは工事も進み、玄関部分が復元され全体像がはっきりしてきています。
今は大工さんが4,5人入って造作工事の真っ最中。
現場に足を踏み入れると
気の遠くなるような仕事があちこちにあって
これは・・・、凄いなぁとそのかけられた手間に息をのむ。
少しでもお伝えできればということで、写真をもとに紹介させて頂きます。
■玄関部分が復元されています

■本体は残っていたようなのですが他は朽ち果てていた
■建物の外観は写真をもとに復元 高さ関係なども納まるように考えられている

■左官下地の竹小舞:今はこれを編む職人がいなくなったので大工さん自ら編んだとのこと

■貫き:今では金物を使うところ

■野地板は柿渋の古色で塗装:後からは塗れないので先に塗っている

■敷居:当時の青石に合わせて削っている
■こういう復元工事の場合 青石を勝手に並べ替えたり動かしては駄目みたいです
■元ある状態を前提にそれに合わせにいく

■藁すさ入りの左官下地:乾燥中

■柱にホゾ(凹部)があるので当時の床の高さがこれでわかる それに合わせて床を作る

■残せるものは可能な限り残す

■もともとの柱に新しい梁を組んでいる 柱立っている状態で加工したのかな

■柱の足元が朽ちていたので接木している

■普段の現場ではあまりみない道具


■新しい梁と野地板のコントラスト

■丸太梁:これどうやって固定されているんだろう

■接木(つぎき):えいやって切ってしまえば接木も楽なのに 大工さんの意地を感じる

■プラスターボードや合板を使わない空間

■竹木舞に左官の下地がくらいつく

■とにかく丁寧 手仕事の連続

■先程の青石の形に合わせて敷居を削る
■楽しいですかって聞いたらにこにこされていました(笑)

■しぶき板

■しぶき板の足元も形をひらう
kenoba辻健二郎建築設計事務所Instagram