平田さんにお声掛け頂き昨年末に大阪の材木市に連れて行って頂いた。
スギやヒノキといったいわゆる柱と梁に使うような構造材を扱う市ではなく
欅、ウォールナット、チーク、タモ、ナラといった銘木とよばれる木がずらりと並ぶ。
セリに参加する人(業者)は黄色の帽子をかぶり、
札の貼られた木の前に移動しながら一本ずつ競り合っていく。
横で見ているといったいいくらで落札されたかはよくわからないのですが
落札されるものや相手にされないものまで様々で見ているだけでも楽しめる。
今まではチークと図面に描いたとすると
建具屋さんや家具屋さんなりがチークをどこからか入手してそれで製作してくれていた。
そのドコカラの大元がココカラでその大元を体感できたことはとてもいい経験となりました。
よく、今はチークがないんですよねぇーとか、ラワンがもう取れないとかそういった話を
聞くのですが図面に描くだけだとそれを体感することはできない。
漠然と様々な木が流通していると思っていて、
探せば何でもあるだろうとぐらいしか考えていなかった。
しかし、大元を見ると思っていたよりは樹種も少なく当たり前だが有限であるとことがわかる。
またこういった木はいつ使うかわかならないので、
買ったとしてもストックしておくしかなく
欲しい時に買ったとしても乾燥していなければ直ぐに使えなかったりする。
下手をすると数十年倉庫に眠っていて確か昔買ったのがあったようなという感じで
ようやく日の目を見たりするものもある。
つまり、日の目をみないものもたくさんあるわけで
投機的な意味合いもあるのだなぁ~と社会見学のようなレポートになりましたが
銘木を扱う難しさを体感した次第です。
■最後の写真の木(樫(かし))を買いました
セリからもれて買い手がなかったようなのですが
野趣感じる木目が良い感じ ベンチにでも使おうかなと思っています
kenoba辻健二郎建築設計事務所Instagram