南東からの写真です。
本計画では、3間x5間の平面をした本体に南東と、西側に大小の下屋(平屋)を取付けた構成をとっています。
下屋を取付ける効果の程は、追って色々と書きたいと思いますが、
今回は、[身代りとしての下屋]ということについて考えてみます。
「大野中の家」の敷地は、東西に長く、南北が狭いのが特徴です。
また、南側の敷地境界がすべて道路境界線となる為、南側が外部にさらされる状態となります。
そこでこの南東下屋の登場です。
写真を見て頂くと、本体と道路との間に下屋が挿入されることにより、
緩衝装置として機能していることがわかります。
この下屋が身代りとなってくれているのです。
「もし、この下屋がなかったら?」と想像してみるとその効果の程が良くわかって頂けるかと思います。