080516 軒裏の表現

家を上から見下ろすことはほとんどありません。
下から見上げることの方が常であります。
そう考えると、屋根の裏側いわゆる「軒裏」の表現がとても大事になってきます。
「大野中の家」では、垂木を現しその高さ105mm分の懐を確保することで、
懐深い表現としています。
今回は、建物と前面道路との間に距離、いわゆる「ひき」が少なく、
少しでも奥行き(距離)を感じさせたかったのでこのような表現としました。
「彫の深い顔」という言葉があるように、建物にも同じことが言えると思います。

080516 軒裏の表現_b0129659_13444579.jpg


080516 軒裏の表現_b0129659_134509.jpg
by tsuji-chika | 2008-05-16 13:57 | 『大野中の家』 | Trackback | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 080517 シルエット 080515 空飛ぶ水道管 >>