工場など、
室内で作業する建物では、
北から採光することを求められることがあります。
採光というと南から採るのが定石なのですが、
南からだと、太陽の時間的な変化により、
室内の環境がガラリと変わってしまうため、
均質な製品を求められる職種ではそれがかえって良くないとされます。
住宅においても、
書斎や、勉強部屋など落ち着いた雰囲気を求められるような部屋では
北に窓を設ける方が部屋の雰囲気に合っていたりします。
「北=暗い」と思いがちですが、
光の質が違うということの理解の方が、北側をもっと有効利用できるようになります。
■ノコギリ屋根の工場。 高窓の北側採光で安定した光りを採っています。