カテゴリ:『新宮の家』( 21 )

180718 やわらかい仕上げ

『新宮の家』

家具は、赤茶色(チェリー材・皮)を基調としたものが入る。
建築は、ヒノキを中心にやわらかい印象の仕上がりなので
家具が入ることで調和がとれると思う。

来週搬入します。

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by tsuji-chika | 2018-07-18 10:48 | 『新宮の家』

180717 紅葉しない

『新宮の家』

小さな中庭には、伊勢砂利を敷いた。
明るい色の砂利なので、光が反射して室内の印象も明るくなる。

庭木には、ヤマモミジとナンテンを植えて頂いた。
グランドカバーとしてタマリュウで島をつくり
ごろた石や石鉢等でとても良い雰囲気に仕上がっている。

メンテナンスのことを考えると
成長が遅く、小さな庭には最適な組み合わせになったと思う。
新宮は温暖な地域なのでモミジが紅葉しないのは少し残念。

■隣地境界との間にはフェンスを設けるので中庭は外から見えなくなる。
→中庭に面する窓周りの立面がすごく良い。見納めになります。
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by tsuji-chika | 2018-07-17 10:42 | 『新宮の家』

180715 fragrance

『新宮の家』

床材として数ある樹種の中で
ヒノキのように、『香り』が特徴となる木はほとんど無い。

ある空間に入った時、五感の中で一番始めに感じるのは嗅覚。

家具屋さんなどで良い香りのディフューザーを置くのは
緊張感をやわらげリラックスさせる効果を期待して。
スターバックスの最大の広告はあのコーヒーの香りだと言える。

新宮への道中、人気の無い道の駅の便所に立ち寄る。
ひとつは、無味なタイルで仕上がった空間。
ひとつは、壁にヒノキが使われている空間。

前者は何か汚いところは無いかと神経質な感じが漂い
後者はとにかくゆっくりとできる。

香りが人の感覚に与える影響はすごく大きい。
片道、3hの道中で得た教訓(笑)。

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by tsuji-chika | 2018-07-15 08:59 | 『新宮の家』

180714 透ける向こうには光をあてる

『新宮の家』

住宅建築の名作『白の家/篠原一男』
その図面を眺めていると、小屋裏に妙な天窓がある(小屋裏の為にわざわざ天窓を設けないのに・・・)。
その窓から入った光が照らすのは天井付近に設けられた障子。

居間から見ると、その障子の背面から光があたることで
ほのかに光が透過する。

透けるものを用いるときはその背面に気を配りたい。
その先に光が無ければ、暗闇を室内に透過することになるからだ。

新宮の家では
もともとの家に使われていたガラスの一部を再利用した。
今では珍しい、独特のモアレを生む表現が面白い。

■玄関から食卓に入る扉:キッチンカウンターに落ちた光がキラキラしている
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■居間から奥のプライベート空間への扉:背面には天窓を設け居間に明るさを透過する
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■古いアイテムは、ノスタルジックではなくモダンに扱う
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by tsuji-chika | 2018-07-14 10:32 | 『新宮の家』

180705 真壁派と大壁派

『新宮の家』

柱・梁・格子や畳の縁など線で空間を分割し思考する真壁派、
それらを極力排除して、面で思考する大壁派。
どちらかに偏りすぎると息苦しくなる。何事もバランス・・・。

中庭に面する掃きだし窓周辺の壁は、柱梁で開口部を分割し整然とした印象が漂う。

そこから入った光、分割された光を、
目地(線)の無い左官の壁、白い天井、やわらかい面が受け室内に反射させる。

ソフトでやわらかい印象をつくる。

最後に家具が置かれることで
全体のバランスが整うようこれ以上やりすぎない方が良い。

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by tsuji-chika | 2018-07-05 06:01 | 『新宮の家』

180704 正面

『新宮の家』

足場がとれた。

敷地条件からして、建物の外観は正面のみ。
しかも、間口の大半をシャッターが占めるため意匠的展開が限られてくる。
木を植えるにも、浄化槽やその配管、車の出入り等も想定すると難しくなる。

悩ましい条件・・・。

両袖壁を張り出して、暗くなりがちな隣地境界と建物の隙間と縁をきり
正面に輪郭と奥行きをあたえ、印象を整えた。

後は垂れ壁、開口高さ、袖壁とスリットの大きさ、基礎立ち上がりの洗い出しの範囲を検討し
間が抜けない、和に寄り過ぎない丁度良い塩梅を探っている。

右側の開いている開口の手前には格子戸
裏側には防犯用のシャッターを取付している。

■土間は淡路石による洗い出しで仕上げます
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■壷にナンテンや梅や桜、ドウダンツツジの枝をさして置くと絵になりそう
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by tsuji-chika | 2018-07-04 08:45 | 『新宮の家』

180622 足場解体

『新宮の家』

現場は概ね目処が付き
後は左官と外構を残すのみとなりました。

■遅滞なくすばらしい仕上がりです。
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by tsuji-chika | 2018-06-22 11:26 | 『新宮の家』

180616 つながる

『新宮の家』

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ご夫婦、二人の為の住まい。

各部屋が、扉一枚で区切られてしまうことは
使わない部屋を作ってしまうことになり、気配も分断されることで
家の雰囲気が暗くなってしまう。

お二人で住まわれるのであれば
できるだけなんとなくつながっている方が良い。

今回の計画では仏間の扱いが難しかった。

部屋として一定の大きさがいるが部屋として孤立させてしまうことで
普段は使わない無駄なスペースになってしまう。

間取りとして居間に対して、和室の角を開放し
居間と和室の素材を統一することで
シームレスにつながるように計画をした。

間には角でこっつんこして納まる襖を走らせ
閉めれば部屋として独立するようにしている。

■和室から見ると鴨居高さは5尺7寸としている。
素材はモダンな選択だが、寸法で和室の決まりを踏襲している。
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by tsuji-chika | 2018-06-16 11:13 | 『新宮の家』

180615 diffusion

『新宮の家』

ビルの谷間に建ち窓際の採光だけだと中が暗くなる。
谷間に降り注ぐ貴重な太陽の光をとりいれる為に天窓を設け、キッチンの手元の明かりとした。

光をダイレクトに取り入れると光のムラができてせっかくの光が単調なものになってしまう。
ヒノキのルーバーに光を拡散させることで
やわらかく、あたたかい光が室内に落ちるようにした。

ヒノキはそのままだと、木肌が強くなる為
ほんのりと薄く白の塗装で化粧をしている。
整った木目と光の愛称がとても良い。これで家の格好がついた。

■ルーバーに反射することで光の質が変わる
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by tsuji-chika | 2018-06-15 15:08 | 『新宮の家』

180528 想像力を刺激する

『新宮の家』

写真の構図のテクニックのひとつとして「見せすぎない」というものがある。

限られた画角で切り取られる写真にとって
見えていない部分に想像力の働く余地があることで実体以上の広がりを見せる。
それが写真のおもしろさ。

掃きだし窓の壁。

密集した土地に建ち唯一小さな庭に開放された掃きだし窓。
普通に解けばすべてを開口部として庭と室内が1:1の関係をつくるところ。
しかし、すべてを見せることで想像力の働く余地がなくなり

見た大きさ=実際の大きさ

となってしまう。
そこであえて真ん中に壁を設けることで死角をつくり

見た大きさ>実際の大きさ

となるよう仕掛けてみた。
結果は上々。この壁はうまいと思う。

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■景色が分断されていることで無意識に空白を埋めるよう想像してしまう
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by tsuji-chika | 2018-05-28 16:55 | 『新宮の家』