『日方の家』
改修前はピアノ室の西側に2つ部屋がありました。 ドア1枚で区切られていて中の様子が全くわからない、一般的な部屋としての捉え方。 子供部屋がブース(booth:仕切り部屋・小室)のようだったら良いのにと考えていました。 大学の研究室のように、広い空間に電気がポツンとついているような。 各々がひとつの空間を共有しながら各々の場所で好きなことをしている雰囲気。 今回の計画でまずイメージしたのがそれ。 幸い、子供部屋には大きな掃き出し窓がありそこから強い光が入ってきます。 オークラのロビーのように、手前(ピアノのあたり)を少し暗くしてやれば 子供部屋に居る者がシルエットになるだけでプライバシーもそれ程気になりません。 子供部屋とピアノのあたりの天井を木の仕上げとしたのは その考えをよりわかりやすくする為。手前の白い天井のままだとこの調子は出なかったと思います。 ■こんなオフィスがあったら良いのにとも思う・・・素敵な仕上がりです ![]() ![]() ![]() 辻健二郎建築設計事務所 ▲
by tsuji-chika
| 2019-10-11 15:58
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『日方の家』
築40年、鉄筋コンクリート造の改修。 グランドピアノが中央に位置し ソファー部分と区画するように据え置きの家具を造り付けました。 この中には譜面がびっしりと並びます。 天井が高い為、重心をコントロールするように照明器具を配置し 落ち着きを作っています。 写真右側は子供部屋です。 採光、通気を兼ねて間仕切り壁と天井との間に隙間を開けました。 その隙間から光が漏れてピアノが置いているところの天井を明るく照らしています。 新築の案件、特に住宅では、鉄筋コンクリート造や鉄骨造(上の家)の建物が少なくなりました。 40年前や、30年前には比較的作られていて今でも街中にはちらほらと見ることができます。 マンションはもちろんですがこういった建物のリフォームは躯体がしっかりとしていて また空間が大きい為、丁寧に計画することで他にはない趣のある空間に仕上げることができます。 このような建物には新築では実現しない可能性があるのでリフォームを考えられるのも 良い選択肢だと思います。 ■新築で解いていくと採用されない提案がリフォームでは受け入れられることも。そこに可能性があります。 ![]() 辻健二郎建築設計事務所 ▲
by tsuji-chika
| 2019-10-08 16:24
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| 2019-03-18 14:02
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by tsuji-chika
| 2019-01-11 10:10
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『日方の家』
日方の家をおかりして、人形の西岡 さんの広告写真の撮影をさせて頂きました。 有田の家3(https://tsujichika.exblog.jp/i49/)から続く、第二弾となります。 撮影はもちろん、自分で行います。 西岡さんと話をするのは、人形単体にフォーカスするのではなく 空間の中で人形がどのように飾られるかということ。 具体的な場所で具体的なシーンを撮ることで、 床の間だけではない飾り方を提案できればと撮影に望んでいます。 ![]() 人形の良し悪しについては近づいて見るとよくわかります。 手と体のバランス、髪の毛や眉の丁寧な筆さばき、輪郭とどの角度から撮っても破綻がない。 ![]() 近々チラシが入ると思いますのでこの写真を見つけてください。 お施主様には撮影にご協力頂きありがとうございました。またお願い致します(笑)。 辻健二郎建築設計事務所 ▲
by tsuji-chika
| 2018-12-12 16:19
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『日方の家』
リフォームの醍醐味は今まで見えなかったその建物のポテンシャルを引き出せたとき。 ウッドブラインド越しに西の空を見る。 海南市のランドマーク『双子煙突』がシルエットになって青色からオレンジ色のグラデーション。 室内のランプシェードの灯りがガラスに映り込み、海南でも中々見ることができない貴重な一瞬に立ち会えた。 見慣れた景色だったのでここまできれいな物になるとは想像できていなかった。 おまけがついてきた気分。 ![]() 辻健二郎建築設計事務所 ▲
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| 2018-11-27 09:15
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『日方の家』
その場を明るくする為だけに照明の配置を決めるのではなく 空間に重心を作る感覚でとらえていくと、器具や配置の仕方が変わってくる。 天井に取り付けられた照明は効率良くて便利なのだが 全体がまんべんなく照らされることで空間にメリハリがなくなる。 重心がなくなって、なんとなく軽い印象が漂う。 重心を置くことを意識することで空間の質、印象がガラッと変わる。 https://tsujichika.exblog.jp/26093831/ ■ピアノが設置されました 譜面が見えるように天井にも小さなダウンライトを仕込んでいる ![]() 辻健二郎建築設計事務所 ▲
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| 2018-11-21 16:37
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子供部屋が透明のガラスで区切られる。 子供からすると甚だ迷惑なことかもしれないが、窓の配置がそれ程違和感無いものにしてくれている。 ホテルオークラのロビー(https://tsujichika.exblog.jp/13990990/)。 以前にも書いたように、見られる者(子供側)が大きな開口部を背にすることで 見る者(居間側)からすると、見られる者(子供側)はシルエット(影)として浮かびあがる。 つまり顔の表情等細かなことは影に包まれてしまい、見られることに対してそれ程抵抗感が生まれない。 実際子供部屋側から居間の方をみると、居間の方が暗い為そちらに意識が向くことをほとんど感じない。 窓の配置がこうでなければこのような提案は生まれなかった。 ■子供が大きくなって何か言ってきたら『オークラのロビーと同じ構図よ』と言ってください(笑) ![]() 辻健二郎建築設計事務所 ▲
by tsuji-chika
| 2018-11-17 09:18
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by tsuji-chika
| 2018-11-15 15:23
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『日方の家』
カーペットが好きでいつもそれとなしに提案をするが採用されることは無かった。 フローリングが世の中のスタンダードだから。 今回もともとがカーペット敷きだったということもあって、抵抗無く採用して頂くことができた。 ほこりがたちにくかったり、音を吸収してくれたり、ゴロゴロできたりと フローリングにはない魅力がカーペットにはある。 建築的にはその主張しないニュートラルでやわらかな存在感が 他の素材には替え難い魅力。 今回は、木の質感に合うようにウール100%(もちろん防菌・防ダニ仕様)の グレー単色のものを選んだ。電球色の灯りに照らされると淡いピンクグレーに見えるのは新たな発見。 ![]() ![]() ![]() 辻健二郎建築設計事務所 ▲
by tsuji-chika
| 2018-11-14 16:08
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