カテゴリ:『白浜の家』( 34 )

200404 床(とこ)

『白浜の家』

霧島杉の赤身三面柾の床柱に山桜の一枚板。
全く華美ではないが、他との調和をはかりながら鈍い存在感を示す。

床柱を扱う様子を見ていたが、空気が張り詰めている。
あっ!と失敗すれば代わりがない緊張感と
訪れた人が必ずこの柱を見る、視聴率が高い為に仕事の粗が許されない求められる高い精度。

手垢を残さないように手袋をして丁寧に丁寧に仕事を進める。

■良い素材は仕上がった時には存在感を示さない
年月が経つとじわじわっと滲み出てくる
200404 床(とこ)_b0129659_10171221.jpg
■想像してみてくださいこの幅の板がとれる桜の木を・・・
200404 床(とこ)_b0129659_10173121.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-04-04 10:30 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200327 外構

『白浜の家』

地鎮祭あるあるとして
家の輪郭を示す地縄を見た時になんて家が小さいんだろうと感じてしまうこと。
実際立ち上がってみると想定通りになるのがわかっていても未だにそのように感じることがある。

外構計画・設計の難しさは同じようなことが言える。
同じ1m80cmでも部屋で見るのと外で見るのとでは感じ方が違うことが多々あり
数字だけ(図面)で計画を進める怖さがある。

大きさの感じ方は相対的なもので
砂漠の中で見る一軒家と、街中で見る一軒家は必ずしも同じ大きさに見えない。

また、建物や室内は基準の線が水平となる。
つまり視線が変化することはないのでその基準をもとに諸所の寸法を
決めていけばまとまりのある計画となる。

しかし外構となると基本的には水平は存在しないので見る角度、立つ位置によって
作ろうとしているものの大きさ、感じ方がドラマチックに変わる。

建物には建物の、外構には外構の感覚があり
扱うときには意識的にその感覚をチューニングしていないと大きなミスにつながる。
また、外構の場合その時々で環境が異なるので
現地で確認しながら作業を進めるのが何よりも大事になってきます。

■敷地内から見るか、外から見るか、夜はどうか、雨の日はどうか・・・
200327 外構_b0129659_8434619.jpg200327 外構_b0129659_844126.jpg
200327 外構_b0129659_8442124.jpg200327 外構_b0129659_8444829.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-03-27 08:56 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200326 サーバントスペース

『白浜の家』

日々の業務をこなしているだけで前回の投稿からあっという間に2週間が経つ。
その間にも現場は着々と進んでいて、外構含めて大詰めを迎えています。

サーバントスペース「サポートする空間」(ルイス・カーン)

1階に対して2階の床が1m持ち出している白浜の家。
2階の軒の出も考えると、地上部分では大きな屋根がかかった状態になります。

雨に濡れない。

そのスペースを有効利用する形で、
室外機やプロパンのボンベ、給湯器、外洗い場を設けた。
敷地高低差もある為、コンクリートで土留めをつくり
丁度良い具合に囲われたスペースとなっています。

ライフラインの為に必要なスペースがうまく処理できれば
使い勝手はもちろん、後々のメンテナンスにも柔軟に対応することができます。

■スラブを持ち出したことで生まれるメリットを活かした計画
200326 サーバントスペース_b0129659_16543114.jpg
200326 サーバントスペース_b0129659_16545358.jpg
200326 サーバントスペース_b0129659_1754174.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-03-26 17:17 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200314 木製建具

『白浜の家』

白浜の家も津村タテグ(https://tsujichika.exblog.jp/27579193/)さんにお世話になります。
少し遠方にはなりますが、積み重ねてきたdetailを共有して頂いている心強さが違います。

まずは外部のガラス戸から。樹種はピーラー(米松)で作ります。
油分を多く含み、粘りと硬さもあるので建具には向いています。

建具一枚一枚について納まり、金物の打合せを終えると
ストックしている材を見せて頂きます。

米ヒバ、米松、スギ、スプルース、メープル、ウォールナット、米杉、ラワン等々
たくさんの材がストックされています。
材にも流行りがあり、ある樹種が流行るとその材が品薄となり
値段も安かったものが高くなってしまったりと寿司ネタのようだなぁ~と
いつも思ってしまう。
津村さんのところにどういう材があるかある程度頭にいれておくと
ちょっとしたところで使ってみようとなり、これもまた料理人のようで面白い。

200314 木製建具_b0129659_13554844.jpg
200314 木製建具_b0129659_145890.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-03-14 14:12 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200304 樋が無い

『白浜の家』

周辺の山から落ち葉がたくさんふってくる為
白浜の家には樋が無い。
https://tsujichika.exblog.jp/29508481/

樋が無い場合は下で落ちた雨水を受ける必要がある。
現場では、その為のU字溝を設置している。外構も着々と進んでいる。

「軒先から落ちる雨水がとてもきれいですよ~」と監督さんから頂いた言葉。
今日みたいな日に窓を開けて外を眺めて頂くと普段とは違う景色を楽しんで頂けます。
この家の一番の見どころは、雨が落ちる景色だと思っています。

200304 樋が無い_b0129659_11123382.jpg
200304 樋が無い_b0129659_1113558.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-03-04 11:20 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200302 影が落ちる

『白浜の家』

木の壁面に落ちる影を見た時
山中湖の家(https://tsujichika.exblog.jp/13826434/)を思い出した。

10年前と同じことで感動できる。
まだまだ若いです(笑)。

■南側に茂みがありそこから木の影が落ちてきます。
200302 影が落ちる_b0129659_9284217.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-03-02 09:34 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200229 material

『白浜の家』

コンクリート造の1階から木造の2階に上がる階段室。

コンクリートの壁から、山長さんのヒノキの壁と、スギの天井へと素材がシフトしていく。

ハイサイドライトから光があたり、神聖な雰囲気が漂う。
ヒノキの芳香がその雰囲気に拍車をかけ、「わぁ~きれい」と思わず息をのむ。

素材は嘘をつかない。

■この鮮度を失いたくないので塗装はしない
200229 material_b0129659_1245352.jpg
200229 material_b0129659_1251673.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-02-29 12:12 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200207 米杉の外壁

『白浜の家』

足場がとれました。
こげ茶色に塗装した米杉の外壁。
ウィスキー樽のような雰囲気が漂う。

■とても、落ち着いた印象です。
200207 米杉の外壁_b0129659_16191665.jpg
200207 米杉の外壁_b0129659_16193544.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-02-07 16:31 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200130 木枠

『白浜の家』

外側から、雨戸、網戸、ガラス戸、内側に障子が入る。
そのすべてが戸袋にしまわれる納まり。

腰壁の高さが低いので、間に手すりを設け心理的な安心感を作った。

■枠はヒノキ 肌理の細かいやわらかな白さが特徴
■台風時の吹き上げを考慮して外枠の敷居を落として下框を隠す納まりに
200130 木枠_b0129659_824920.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-01-30 08:06 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

200128 浮遊する木箱

『白浜の家』

外壁の米杉の板。厚みが18mmある(通常外壁の場合は9mm~15mm程度)。

この厚みがあることを活かして
出隅の処理を留めにして頂いた。

『厚みを活かして、厚みを感じさせない納まりにする・・・。』

さらに、戸袋と外壁の割付も合わせてさらにその意図に磨きをかける。
仕上がった状態を見ると外壁がシームレスにつながり
面であるものが、箱に見える。

計画初期にイメージしたのは、『浮遊する木箱』。
それを完成させるポイントはこの出隅の処理にあった。

■一枚づつ合わせるのでミスが許されず、もの凄く手間のかかる仕事
200128 浮遊する木箱_b0129659_8112986.jpg
200128 浮遊する木箱_b0129659_8114937.jpg
辻健二郎建築設計事務所
Instagram
by tsuji-chika | 2020-01-28 08:29 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)