和歌山市は『湊(ミナト)の家』。
坪50万円代前半という条件の中、 どこまで雰囲気の持った家を作ることができるか。 建物の形状、仕上材、構造等々可能な限り無駄を減らし 設計を進めてまいりました。 敷地は、住宅地の一角にありますが 前面道路10mの道に接し 間口14m奥行き20mとゆったりとした場所となります。 3方は住宅に囲われており、 道路側の南面が建物の顔として見せ場になります。 室内からテラスに連続する床の構成が見所です。 明日地鎮祭を行い、工事着工になります。 完成は3月末頃を予定。 施工は、『大野中の家』を請け負って頂きました赤土建設様。 監督さんをはじめ職人さん達も同じメンバーを揃えて頂けるなど配慮頂きました。 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-31 08:38
| 『湊の家』
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アルミサッシがついた窓。
玄関の近くにつく為そのまま無策で放っておいてしまうと せっかくの玄関廻りの雰囲気をこわしてしまいます。 ということで、木枠で覆って納めました。 サッシルーバーの可動範囲を考慮して、少し前にでっぱった姿となりますが 木箱がボコっと飛び出したようで良いアクセントになっています。 板金の笠木をつけて完成です。 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-30 08:46
| 『大野中の家3』
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1.75間(けん)つまり、畳が1+0.75枚の間口をもった居間。
通常2間x2間で8畳間、2間x1.5間で6畳間として部屋は考えられるので この部屋の間口はそれから考えると狭い。 図面上で見ていても、台所へいたる廊下と部屋の中間ぐらいの存在で ここが溜まりになるスペースになるとは想像しにくい。 数字以上にのびのびした部屋になってきたのは、 軒が深いこと、天井いっぱいまでにとった開口部、 その大きさが部屋に対して不釣合いということも部屋を広く感じさせることに貢献しています。 とにかく気持ちの良い場所です。 ■内部が仕上がり 内障子が入ると印象はがらりと変わります 楽しみです ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-29 08:20
| 『大野中の家3』
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間仕切り壁が入るので直接横に並ぶことはないのですが、
同じ仕様の窓が高さを違えて並んでいます。 左:便所用 右:寝室用 寝室用を低くしているのは、 夏の暑い時期、ベッドに寝ていて体感として風を感じられるようにということから。 風が通り抜けるように部屋の対角線上に同じ窓をもう一つ設けています。 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-28 08:37
| 『大野中の家3』
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外枠の笠木の納まり。
大野中の家1→2→3と少しずつ改良を繰り返し ようやく納得いく納まりに収束しました。 水がきっちりときれること、陰影がつくように浮かしていること、 釘を見えないように取り付けることなど、できてしまえばなんてことはないのですが ようやく納まったなという感じです。 詳細図のスケッチで納まっていても、 実際に作ってみると『あ!』となってしまう 図面ではなかなか気付かない問題点を解決する必要があります。 板金には表裏があり木枠から板金を浮かしてしまうと その裏面が下から覗いた時に見えてしまうというのがそれで、 その問題をどのようにクリアしているのか興味がある方は一度考えてみてください。 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-26 08:25
| 『大野中の家3』
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おばあちゃんの寝室と居間の出入口に天窓を設けています。
家で生活することが多くなってしまうおばあちゃんが その日の天気をすぐ把握できるように、 自分の部屋に出入りするときに少しでも気分が明るくなるようにと設けてみました。 居間から見たとき、 丁度部屋の角に位置するこの出入口が明るいと気軽に声をかけられるようにも思います。 ただ漠然と明るくするということだけでなく 何故そうするか、色々と考えてみることが大事。 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-25 08:30
| 『大野中の家3』
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物と物がぶつかりあうところを現場では『取り合い』といいます。
『取り合い』が多いほど、寸法に逃げが無いほど施工するのが難しい。 ひとつ間違えると、納まりがつかなくなるからです。 他の物件では、大工さんが枠の前で一日中考え込まれたという話を聞き、 『山中湖の家』では大工さんが寝れなくなったという話も耳に入ってきます。 それが無駄に難しいことであっては 何の為にこんな納まりをしているのかと怒られるのですが、 今のところ納まったものを見て良い経験をさせてもらったよと理解して頂いています。 設計する側としてもできるだけ職人さん達の意見を聞き 図面にはそのことをフィードバックさせて頂くようにしています。 設計者の自己満足でなく、 その納まりが本当にそこまでする価値のあるものか? 上手に選択できることがとても重要。 ■吹抜上部の造作 勾配天井 柱 梁など四方色々な取り合いがある難しい作業 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-24 09:38
| 『山中湖の家』
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ガラス戸の切り込みが行われていました。
ガラスはまだ取り付けられていませんが、 木枠ができているので閉めた時の様子がよくわかります。 見付が105mmの中桟(ナカザン)、150mmの下桟(シモザン)。 中桟を設けたのは、 ガラス一枚の大きさが大きくなってしまうこと、 透明ガラスなので万が一にも気付かずに頭をぶつけてしまうことを避ける為 というのが機能的な側面で、 中桟が付くと腰窓になったようで開けた時と 閉めた時の変化が楽しめるということがもう一つのねらい。 下桟は通常よりも見付けを大きく。 強度的な安定性と、同じように閉めた時に 足元が引き締まる効果をねらってというのが理由。 そんなことを考えながら木枠のサイズを決定しています。 ![]() ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-22 08:38
| 『山中湖の家』
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土地が建物に向かって下がってきているのがわかります。
ナナメの土地、斜面です。 透視図法から解釈すると、 消点の位置が高くなり地面の見える割合がおおくなっているということになります。 雪化粧されたとき、 水平に地面を見ている以上に目に見える雪の割合が多くなります。 雪に反射された光やススキの繁茂など ダイナミックに四季の変化が室内に飛び込んできます。 敷地の形状があったからこそ獲得できた景色。 ■ピクチャーウィンドーに向け斜面を効果的に見せるのはランドスケープでよく用いられる手法 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-21 08:53
| 『山中湖の家』
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朝日をどう取り入れるかを大事にしています。
寝室に取り入れ目覚めを良くするのも良いし、 風呂好きな方であれば風呂場を東側に配置して朝風呂を楽しむのも良い。 『山中湖の家』 寝ぼけた様子で集まった皆が ゆっくり朝食を食べられるようにと食卓に朝日を取り入れました。 腰窓としたのは、囲まれた雰囲気を演出するため。 車窓の中から外の景色を眺めているようにも感じられます。 壁・天井はまだ仕上がっていませんが窓から差し込む光だけで 心地よい雰囲気は十分に仕上がっています。 ■正面は東・右は南に向いた窓 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥海南市 設計事務所 和歌山 建築 辻 近川 建築設計事務所∥ ▲
by tsuji-chika
| 2009-10-20 09:56
| 『山中湖の家』
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