「大府の家」
ダイニングテーブルが部屋の中央に配置され その存在感がとても重要になります。 大きすぎても邪魔になるし、小さすぎても中途半端。 ということで模型にて検討を行いました。 ①写真上:w1,800d1,000【h650】【一本脚】 ②写真下:w1,800d1,000【h700】【四本脚】 その差はたった50mmですが、部屋に対する印象がとても違ってくるのがわかります。 高い方(写真下)は天井との距離が近くなり、キッチン天板との差が無くなってしまうので 少し窮屈な印象を受けます。 又、一本脚とすることで足元付近の印象も広がりを感じることができます。 ■キッチンの床を160mm下げることでテーブルに座った人と視線が合うようにしています ■scale1:20にて検討 ![]() ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
by tsuji-chika
| 2011-02-26 09:02
| 『大府の家』
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「七山の家」
バルコニーの床。 特に2階がリビングとなっている場合、 防水層がそのままむきだしというのは愛想が無い。 今回は、腰壁のスギに合わせてヒノキにてスノコを製作する予定。 ■木は内外共に化粧(仕上げ)として使える材料 ■内外連続させて見せたい時にはとても有効なアイテム ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
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| 2011-02-25 08:21
| 『七山の家』
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「七山の家」
図面には木の等級を図示するものです。 等級とは無節>上小節>小節>特一等と“節(ふし)”の多少、大小にて区分されています。 値段と意匠のバランスによってその等級を調整しながら設計意図を伝えていきます。 設計側としては無節で施工したいけれど それを書いてしまうと見積る側(工務店さん)は構えてしまい値段が高くなる。 微妙なニュアンスで上小節、小節と書き あわよくば安い金額で節の少ないものが入るのを願っていたりもします。 「七山の家」の施工は大野中の家2からお世話になっているテラマエ建設さん。材木屋さんも同じ方。 他の現場に比べて使う木材が多く「あーその現場ならこれ持って行きなさい」と 腰壁に張って頂いたのは無節にしか見えない上小節(笑)。 2階に上がった時に真正面に見える腰壁になる為、今回の配慮はとてもうれしい限り。 ありがとうございました。 ■光に照らされ越し壁がフヮッと浮かびあがっています ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
by tsuji-chika
| 2011-02-24 08:48
| 『七山の家』
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海南から高速で40分、日高町へ。
普段は高速で通り過ぎてしまい足を運ぶことは少ないのですが あらためて行ってみると、とても海南市に似た印象。 帰ってgoogle-earthで確認すると同じように西側を海に面し3方を山に囲われた地形。 大きな川(日高川)があるので海南に比べると少し広がりを感じました。 40分程の距離ですが春の気配が漂っています。 ![]() ![]() ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
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| 2011-02-23 09:02
| 和歌山県の風景
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「大府の家」
部屋が壁や建具によってきっちりと区切られることで 部屋ごとに使い方を限定してしまうような贅沢な使い方は コンパクトな家の場合なかなか難しい。 仮にそうしてしまうと文字通りコンパクトに生活しなければならず 息苦しくなってしまいます。 そういう場合は、なんとなく部屋どうしが緩やかにつながっていて 例えば敷居に腰掛けたり 柱を背もたれに座ってみたり、 コーナーがリビングスペースになったり部屋単位ではなく場所ごとに 行動が誘発される仕掛けを作っておくことがとても大事。 ■手前は畳の間 一段下がることで間の敷居が腰掛けにもなる ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
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| 2011-02-22 08:33
| 『大府の家』
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「大府の家」
外部木製建具の枠がおおよそ完了し 室内の様子がだんだんと見えてきました。 南側に張り出した畳の間の存在により 南北方向への奥行きが感じられる室内になっています。 通常建物は東西方向に平行に建てられる為均質な明るさが室内に漂うのですが 南北方向への奥行きあることで畳の間、手前の家族室に陰影が付いているのが良くわかります。 今は足場があり、現場も下地段階ということで少し暗い目の印象ですが 仕上がってくると程良い明るさ、 明るいところ暗いところがある単調ではない奥行きある室内になります。 ■南北方向への展開により陰影を重ねる ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
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| 2011-02-21 09:14
| 『大府の家』
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「七山の家」
2階リビングの計画で大事なのは 客人がスムーズに2階まで上がることができるシツラエになっているか。 玄関→廊下→階段→リビングと 客人・家人共にストレス無く、プライバシーを守りつつというのがとても大事。 そこで重要なのが階段の存在。 上下をつなぐものとしてうまく計画できるか、そこが勝負所になります。 ■2階へ誘う光が輪郭を見せはじめています ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
by tsuji-chika
| 2011-02-18 08:39
| 『七山の家』
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「七山の家」
木製建具の枠の納まり。 いつも同じように納めているわけではなく、少しずつ納まりをマイナーチェンジしています。 「七山の家」では内枠と外枠を柱で一度縁を切って納めています。 通常は一枚枠で納めていたのですが、 幅広材とすることでコストアップにつながり(割れや反りの問題もあります)、 また内外の取り合いが連続することで施工に時間を要することになるということで 今回の納まりが生まれています。 いつもとの違いは6mmのチリがつくことだけですがその効果はとても大きいです。 その都度、マイナーチェンジを行いながら精度の高い仕様にブラッシュアップしています。 ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
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| 2011-02-17 08:44
| 『七山の家』
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「七山の家」
木製建具には好んでラワン材を用います。 性質としては、比較的硬く、節が少なく、耐候性もあり 見た目としては、粗野な印象が素朴な風合いをつくり 造作材に用いるスギとの相性も良いということから採用しています。 昔は、東南アジアから大量に輸入され安価な材料として使われていましたが 昨今は輸入量が激減しその価格も高くなってきています。 ■いつまで使うことができるか 流通ルートが無いと手に入らない場合も ■理想としては国産材で作るのが良いのだか まだまだ金額的には難しい・・・少しずつシフトしていけるようにルートを探していこう ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
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| 2011-02-16 09:14
| 『七山の家』
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いつもお世話になっております津村タテグさんに紹介頂き
海南市は重根(近所)にある山本木材さんにお伺いさせて頂きました。 木を扱うのであれば原木からということで、木の話を色々と聞かせて頂きました。 山本さんが「和歌山で一番小さい製材所」と笑いながら言われているように これだけの作業場をすべて一人できりもりされています。 お歳は60代(おそらく・・・)ですがまだまだ元気に仕事をされています。 何よりもすばらしいのは作業場の美しさ。 聞いてみると、きれいな作業場にしておかないと集中して作業ができないとのこと。 いくつか製材所に行きましたがここが一番。 雪のせいばかりではなくキリッと身が引き締まる空気が漂います。 話では 国産材が使われなくなったこと、後継者の問題、サイディングの寿命や価格競争 スギ、ヒノキ、地松、けやきの話、その使い方などを多岐に渡って教えて頂きました。 原木からどのようにも切り出せる方を近くで知り合いになれたこと、 今後設計におおいに反映し仕事を御一緒させて頂きたいと思います。 誰か国産材(紀州・吉野材)で家を考えてみませんか?(笑) ■手入れの行き届いた作業場 ■松の丸太をさばいています 何処に使うかをじっくり考えながらの作業 マグロの解体みたい ■建具材に使うスギ 桟木を挟み丁寧に天日で乾かしています ■山本さんが原木から仕入れ 一人で!丁寧に切り分けています ![]() ![]() ![]() 辻・近川建築設計事務所∥和歌山∥海南 ▲
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| 2011-02-14 09:51
| 『その他』
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