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180528 想像力を刺激する

『新宮の家』

写真の構図のテクニックのひとつとして「見せすぎない」というものがある。

限られた画角で切り取られる写真にとって
見えていない部分に想像力の働く余地があることで実体以上の広がりを見せる。
それが写真のおもしろさ。

掃きだし窓の壁。

密集した土地に建ち唯一小さな庭に開放された掃きだし窓。
普通に解けばすべてを開口部として庭と室内が1:1の関係をつくるところ。
しかし、すべてを見せることで想像力の働く余地がなくなり

見た大きさ=実際の大きさ

となってしまう。
そこであえて真ん中に壁を設けることで死角をつくり

見た大きさ>実際の大きさ

となるよう仕掛けてみた。
結果は上々。この壁はうまいと思う。

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■景色が分断されていることで無意識に空白を埋めるよう想像してしまう
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by tsuji-chika | 2018-05-28 16:55 | 『新宮の家』

180517 by hand

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CAD世代としてずっとパソコンで図面を描き続けてきた。
効率が良いしコンマ1mmの世界まで正確な図面を描ける。

しかし、経験と共に
ひとつの線に込める意味、いらない寸法と
必要な寸法が明確に区別できるようになってきた頃から
何でも等価に表現してしまう、CADの精度が少しずつストレスに感じるようになってきた。

手で描く場合、一つの線をかくにも消すにも手間がかかる為
無駄なものを極力描かないようにと自然と作業が強制される。

また、様々なスケールがひとつの紙面に同居することで
ささっと描いたスケッチが図面の解釈に役立つ。

何よりも描いていて楽しい。

現場サイドとしては
乱雑にかかれた文字や線の理解に苦しむかもしれませんが
しばらくすると上達しますので、そこは我慢してお付き合いください(笑)。

■手描きの図面もスキャンすることでデジタルとして扱える
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by tsuji-chika | 2018-05-17 08:53 | 道具

180516 塗装屋さん泣かせ

『新宮の家』

サンプルの色がそのまま、反映されない柿渋。

色が着いているか着いていないかわからない仕上りでも
1ヶ月もすれば色が少しずつ濃くなり風合いが増す。

また、スギの白か赤、ヒノキや米ヒバなど樹種によってもその変化の仕方が違う。
そこを見極めて調整する必要があり
塗ったその場でOKという塗料ではない。

少し時間を置いて変化の調子を見ながら馴染むのを待つ。

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by tsuji-chika | 2018-05-16 08:34 | 『新宮の家』

180514 大きさ(容積)

『新宮の家』

年配のご夫婦の終の棲家を計画する時、大きさに注意する。
部屋の大きさ、建物の大きさ、建具の大きさ等々。

無理に大きな空間は
心理的な負担、経済的な負担、熱い寒いといった身体的負担が重くなる。

程々にヒューマンスケールであることが何よりも大事だと思う。。

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by tsuji-chika | 2018-05-14 08:38 | 『新宮の家』

180510 早い

『新宮の家』

上棟してから1ヶ月も経たずして内部の造作にとりかかっている。
早い・・・。
GW中も返上で作業して頂いているとはいえ驚いた。

車庫にはシャッターが付き
軒天はスギ、造作材はヒノキで整えた。

無地の仕上がりが清清しい。
ここに柿渋を塗っていく。

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by tsuji-chika | 2018-05-10 16:32 | 『新宮の家』