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8月で40歳になった。
開業したのは28の時で、
現場に出ればまわりの人は自分より年上ばかりだった。

今では同じぐらいの年齢か、年下の職人さんも多くなり
気付けば中年と呼ばれる年齢なのだと自覚する。

先日、打合せの場で
「想像していたことが形になる」という話になった。
その人は、昔から自分の乗りたい車や、会社のあるべき姿、家について
具体的にメモに残しておられたそう。
今ではおおよそその通りに実現していると言われていた。
裏を返すと、「想像していないことは形にならない」のではないかと
妙に話が盛り上がった。

何かの雑誌で、道具箱が整然と積まれた写真家のアトリエをみた。
それがカッコよく、いつかはあんな事務所にしたいと思っている。

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辻健二郎建築設計事務所
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by tsuji-chika | 2019-08-30 17:15 | kenoba | Trackback | Comments(0)

190819 コンクリートをつくる

『白浜の家』

現場で型枠を組んで、そこにコンクリートを流しこむ。
ものすごく原始的な方法だが、機械的でない分人間臭さか残る。

それを安藤忠雄のようにストイックにきれいに仕上げようとする人もいれば
ズントーのように粗野なままが良いという人もいる。どちらが正解というものでもない。

蓋を開けてみないとどのような仕上がりになっているかわからいが
やれるだけはやって後は型枠をばらすのを待つのみ。

■片持ちのスラブがある為、養生期間を少し長くとる。
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辻健二郎建築設計事務所
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by tsuji-chika | 2019-08-19 10:43 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

190817 南方熊楠記念館

南方熊楠記念館
現場の近くにあり、建て替え前から話題になっていた建築。

白浜の青い空の下、白いボリュームがピロティで軽やかに浮かび上がる。
曲線の階段を登っていくと屋上庭園があり、太平洋が視線の先に広がる。

ん!?これって・・・。
南仏はマルセイユにあるユニテ・タビタシオン(近代建築の巨匠:ル・コルビジェ設計)の構成ではないか。

樋の処理の仕方、屋上庭園の遊具的な丸屋根。
担当した建築家がどれだけ意識していたかは定かではないが
南仏と白浜というロケーションがどこかオーバーラップしていたのではないかと
勝手な推測をして建築を楽しんだ。

さすがに屋上にはプール(ユニテにはある)はなかったが、
その代わり1階まで届く、光井戸があったのはとても示唆的。
建築家が残したメッセージかもしれない。

さて、南方熊楠についてはその名の由来が、近所にある藤白神社の楠の木から
とったということもあり妙な親近感がある。

展示は菌類学者としてのすばらしい功績、資料などがみれ、建築に興味が無い方でもおもしろい。
また人となりがわかる展示もされており、
1日2回の食事、紅茶とアンパンを愛し、朝食はam11:00にといったことも新たな発見。
また、愛用の鉄亜鈴(てつあれい)も展示されていて勉強し続けるには体力も必要と人間的な部分も垣間見れる。

最後に、「読むということは写すこと」というメッセージ。
大英博物館に入り浸り、ロンドン抜書として52冊に及ぶノートに書物を書き写した。
挙句のはてに出入り禁止になったのも有名な話。
細かな字で書かれたノートを見るだけでも、帰ったらノートと鉛筆を用意しようという気にさせてくれる。(実際に用意した)
もし熊楠が、現代に生きていたらその書き写すということをしていただろうか?
Ctrl+Cでコピーして、Ctrl+Vでペーストすれば、52冊に及ぶ抜書きも一瞬にして終わってしまう。

書き写すには時間を要する。
強制的にその時間が作られ、断片的な知識が思考の表層にあらわれることが
熊楠にとっては重要だったのではないかと思う。
つまり、大事なことは書き写すという方法論ではなくて
得た知識を思考する時間ということではないだろうか。
現代の難しいところは、その隙間時間を狙って様々な誘惑が仕掛けられていること。

これは手描きと、CADがどちらが良いのかという問題
スケッチと写真を撮るのがどちらが良いのかという問題にも通じていて面白い。

■コンペ要綱には紀州材を使用することとあったがそれらしい仕上げはなかった
どこに使われていたのだろう・・・。
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by tsuji-chika | 2019-08-17 15:13 | 和歌山県の風景 | Trackback | Comments(0)

190816 順光の借景

『白浜の家』

順光(じゅんこう):被写体(ここでは景色)に正面から光があたること。
(※逆光の反対の意味です。)

敷地の北側に隣地の緑が見える。

地面から浮遊した居間や食堂などが
北側に向かって開口部をとり、隣地の緑を借景とする計画。

順光がその緑にあたりキラキラと美しい光が室内に飛び込んできます。

ゆらぎを取り入れる
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by tsuji-chika | 2019-08-16 16:55 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

190814 1cm

『白浜の家』

2階の床が、1階の外壁より1m外に飛び出しています。

片持ちスラブ(床)。

仕上がるとその持ち出した底の部分が外から見えることになります。

通常、和室の天井は部屋の中心部分で少し上げて仕上げます。
部屋の真ん中も、部屋の端も同じ高さで水平に仕上げてしまうと
目の錯覚で、天井の中心部分が下がって見えてしまうから。

それと同じで
この片持ちスラブも前方を1cm持ち上げて型枠を組んで頂きました。
型枠大工さんからの提案です。

机上と実際の間に乖離があること。
工業製品とは違う、建築の難しいところ。

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by tsuji-chika | 2019-08-14 08:59 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

190810 配筋検査3回目

『白浜の家』

通常の住宅では、1回のところを
今回の現場では4回配筋検査をすることになります。

いよいよ2階床の配筋が登場。
2階の外壁が、1階よりも1m飛び出しているので一回り建物が大きくなった印象です。

敷地にスケールアウトせず、とても馴染み良い大きさです。
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残り半分の基礎(写真左側)は1階部分が出来た後、型枠を外してからの施工となります。
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by tsuji-chika | 2019-08-10 08:32 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

190802 copic

製図版の上で計画中の物件について創造を膨らませる。

長いプロジェクトを根気強く進めていくためには
これで行けるという自身のようなものを持っておかなくてはならない。

印刷した立面図に塀や人、植栽を描いて雰囲気をつくる。
次に登場するのが、copicという彩色用のペン。

滑らかな塗り心地と、ほのかに香るインクのにおいが
それらしい雰囲気を作ってくれる。
下手が下手なりに塗ってもそれっぽく見えるのはこのペンの好きなところ。

塗っている間に創造が少しずつ膨らみ、具体的になっていく。
そうして少しずつ自信を持つようになってくる。

ただ、CADで図面を描いて印刷したものだけのものには力が無い。
この儀式のようなプロセスは今までも何度と繰り返してきた。
恐らくPCで彩色して色を出しても同じような感覚になることはないと思う。
アナログの持つ力なのかもしれない・・・。

■copic少しずつ集めていきたい
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by tsuji-chika | 2019-08-02 16:55 | 道具 | Trackback | Comments(0)