090919 シックイについて

以前、シックイの白について書きましたが、
今回は、「シックイを引き立たせるには」について書きたいと思います。

写真の建物を見ていて思ったのが影の存在。
軒がありそこから落ちる影が、
シックイの白にきれいにグラデーションとなってかかっています。

日差しの強い地中海沿岸においては、このような影にはならずに
カッターの刃のようにエッジの効いた影になります。
書いていて、
「日本において、シックイを引き立たせるには」に訂正しなければと思いつつ、
用は「のぺっと」ただシックイがあればいいのではなく、
そこに陰影がつくことでその良さが引き立つのだなと。
その影の濃さによってその地域独特のシックイの表情がでるのではないかと。

■豆腐のようにシックイのボリュームが入っています
■下屋・屋根の取り合いがシックイによってシャープに分断されているので
とても軽快な印象を与えています
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# by tsuji-chika | 2009-09-19 08:52 | 高野山の風景 | Trackback | Comments(0)

090918 連続

写真中央を境に
左が室内、右が室外と壁が連続しています。

室内から見える
でも書きましたが、今回はさらにその外壁が室内に連続することで
視覚的におもしろい広がりを見せてくれそうです。

■軒が深いことで成立する空間です
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# by tsuji-chika | 2009-09-18 08:48 | 『大野中の家3』 | Trackback | Comments(0)

090916 650mm

現場に行くときにいつも通る道。
通り抜けると言ったほうがよいのでしょうか、
『大野中の家2』の現場が始まってから8ヶ月程通り抜けています。

昨日気になって持っているメジャーでその巾を計ってみたら650mm。
横にならず勢い良く通り抜けられるぎりぎりの寸法ではないかと思います。

■とたんの鋲が無ければ600mmまではいけそうです
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# by tsuji-chika | 2009-09-17 08:22 | 海南市の風景 | Trackback | Comments(0)

090914 試験体①∥2009∥ヒノキ∥無塗装∥軒の出少∥南面

無花果(いちじく)の季節になりました。
無花果を買いに行く途中、
少し寄り道して試験体①を確認。

日当たりの影響もありますが、
少し色が落ち着いてきたことと、その中でもやはり足元の変色が目立ちました。

ヒノキの板にステンレスの釘で板を張っているのですが、
そこからの雨垂れ(シミ)が少し気になります。
通常真鍮釘の場合この現象が起こりやすいのですが、
ヒノキであることが原因なのか、
試験体②はスギ板だったので一度それを確認してみる必要があると思います。

090914 試験体①∥2009∥ヒノキ∥無塗装∥軒の出少∥南面_b0129659_8511577.jpg

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# by tsuji-chika | 2009-09-16 08:56 | 試験体 | Trackback | Comments(0)

090915 少しずつの違い

同じような屋根の形、同じような仕様で建物を計画していても
その敷地条件や、クライアントの意向、工務店様の技術力、
そして予算によって少しずつの違いが必ず出てくるものです。

前の建物を白にしたから、
次は黒にするとガラッとスタイルを変えるのではなく、
少しずつの違いに価値をおいてそれを大事に設計していきたいと考えています。

■L型に曲がる軒先 『大野中の家3』で始めて登場した軒下の空間です
■先端の処理の仕方が大工さんの腕の見せ所です
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# by tsuji-chika | 2009-09-15 08:20 | 『大野中の家3』 | Trackback | Comments(0)