『六十谷の家2』
基本テレワークで在宅で仕事をされているお施主さん。 仕事場として部屋はもちろん、家の中に様々な居場所を計画させて頂きました。 テーブルの窓は南側に向き、道向かいの家と視線が交わらないように 左右に窓を割り当てた。カーテン代わりに内障子が付きます。 PCのディスプレイが中央に来るので気分転換に左右に視線を逃がし 遠くの景色が見えるように計画しています。 振り返ると廊下越しにデッキに出られる階段があって下には踊り場に設置した学習机があります。 子供さんが宿題をしている様子なんかを見えると楽しそう。 ゲームしていれば『おい!』と注意できる(笑)。 気分転換に1坪程の屋上デッキに出て休憩もできる。 腰壁にはスリガラスが入るのでデッキチェアを置いて 見えるのは空だけというのも心地よさそう。 何よりもこの窓と仕事場の窓を開けておくと風が通り抜け夏場なんかは快適だと思う。 1階に設けたヌックスペースができてきた。 来る人皆がこのスペースなんですかと聞くのが面白い。 リビングやダイニングといった典型的な室名にはない不思議な場所。 本をゴロゴロして読める場所ですと言ったらあーなるほどと。 たくさんの居場所がてんこ盛りな家。在宅ワークをされる方には共感して頂けると思います。 kenoba 辻健二郎建築設計事務所 #
by tsuji-chika
| 2022-11-29 17:38
| 『六十谷の家2』
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『有田の家4』
レイバンのサングラスを掛けて世の中を見るとアメリカの景色に感じることはないけど 窓は、その切り取り方で北欧を感じさせたり、そのまま有田に見えたりする。 1枚目は廊下の突き当りの窓。 毎日必ず通る廊下の先には、FIXの透明ガラスがあって寝室のテーブルを置くコーナー そしてサッシ窓が外壁に付く。窓の外には隣地の緑が見えペンキで塗られた窓枠と相まって 北欧を感じさせる。この窓、結構良い。 2枚目の窓の外には隣地のみかん畑が借景としてあって たての方(ほ)立てで切り取られた景色は、見なられた風景が絵画的になっている。 窓をどのように付けるか。その操作は設計の醍醐味だと言えます。 kenoba 辻健二郎建築設計事務所 #
by tsuji-chika
| 2022-11-28 16:25
| 『有田の家4』
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『六十谷の家2』
ソファーとダイニングテーブルだけしか居場所がないというような計画は窮屈だと思う。 小さなコーナーで本を読んだり、 広めの土間で自転車をいじったり薪ストーブをじっと眺めていたりする。 こういったスペースは部屋単位で考えるのではなく コブのように少し膨らんだスペースとか凹んだスペースで割り当てると使い勝手も良くなる。 生活のバリエーション、行動のパターンがいくつか誘発される仕掛けがあると 家の中で居ることが楽しくなってくる。 (wifiが普及したおかげでテレビの前に拘束される間取りからそろそろ自由になってきた) 今回の計画では玄関とリビングの間に前室を設けてそこに本棚とソファーを造りつける。 小さな図書室のような佇まい。 そんなに広くないけど、この家にとってはとても重要な場所になると思う。 あらためて考えるとこういった計画は カッコいいとか、お洒落とか見た目の発想で考えていくものでなくて 子供が秘密基地を作るようにワクワクしながら考えていく感覚と似ているんだと思う。 そうか!これを遊び心と言うんですね(笑)。 ■玄関から前室を見る:正面は畳室左がリビング ■前室から玄関を見る:左のスペースに本棚とソファーを造付ける ■玄関土間を広くとった毛見の家 ■玄関とリビングの間に前室をとった上の家 kenoba 辻健二郎建築設計事務所 #
by tsuji-chika
| 2022-11-25 10:50
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『有田の家4』
家具で空間を区切る。 部屋を区切るのは壁というのが一般的な考え方ですが 家具で区切るということもできる。 今回のように勾配天井になっていると天井までの家具となると 結構大きなものになってしまうので途中まで作って上は玄関とつながったままとした。 バラガンが良くやる手法なのですが、 効果としては、部屋が広く感じられたり何よりも向こうに何かあるという気配が感じられて 創造力をかきたてられ、ワクワクする。 今回の場合では玄関ドアが開くとポワァっと天井付近が明るくなって 人が入ってきたとわかる。 些細なことですがこういったことが部屋に広がりや奥行きを感じさせる 大事な部分であったりする。 家具=収納ということだけで考えるのはもったいなくて 部屋を上手に区切る為の装置として捉えるとまた設計の幅が広がります。 振り返ってみると 当初からこんなことをしつこくやっている(笑)。 ■一枚目の右側にある家具の向こう側は玄関。 ■二枚目は廊下と居間を区切る本棚になっている。 ■六十谷の家:家具の向こうには書斎があります ■大野中の家3:家具の向こうはキッチン ■黒江の家:家具の上に間接照明を入れて部屋全体を照らす照明器具にもなっている kenoba 辻健二郎建築設計事務所 #
by tsuji-chika
| 2022-11-24 10:44
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『六十谷の家2』
通常、間取りは平面で考えていく。 少し慣れてくると、平面を見ているだけで 立体をイメージしながら空間がどのように重なるかを想像できるようになってくる。 特に階段エリアなんかは ただの階段だけというよりは、せっかくなのでもう少し機能を追加できないかと考える。 何もない階段は、1⇔2階の移動が何か単調で面白くないのもある。 毛見の家では1.5階部分に便所を設け1、2階両方からアクセスしやすいようにした。 黒江の家では、1畳分の書斎にした。 共に1.5階に部屋があるのでその下は外部から物置として使えるようにしている。 今回は踊り場に子供達の勉強コーナーその下は食品庫 2階から上への階段の先にはテラスがある。テラスからは1階まで光が降り注ぐ。 断面でみるとなんだか楽しい計画になっていて縦に積む醍醐味が味わえる空間になっている。 大きな吹き抜けはないけど、1,2階がゆるやかにつながるのも楽しくて良い。 kenoba 辻健二郎建築設計事務所 #
by tsuji-chika
| 2022-11-21 15:48
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