080613 下り坂

山の斜面に沿って、素っ気なく作られた坂道。
階段やスロープを考える時、
安全性の問題から手摺や勾配といったことに多くの検討がなされますが、
この坂道は違った次元で存在し、下りることの楽しさを獲得しています。

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# by tsuji-chika | 2008-06-13 09:41 | 海南市の風景 | Trackback | Comments(0)

080612 木製建具

「大野中の家」の主だった開口部(窓)には、木製建具を使用しています。

木製建具を使用する理由は、温かみがあること、断熱性能があること色々とありますが、
一番大きな理由は、サイズが自由になり、開き方に色々な工夫ができるということです。

既製品のアルミサッシを使用する場合、規格化された範囲内での選択となるので、
その規格にあわせて窓の大きさが決定されてしまいます。

部屋のイメージを想像している時に、
どうしても欲しい大きさ、欲しい開き方が必要になるときがあります。

適材適所、アルミサッシと木製建具が選択されていきます。

■建具屋さんの作業場にて。木製建具が作られるところ。樹種は米ヒバ。
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# by tsuji-chika | 2008-06-12 09:00 | 『大野中の家』 | Trackback | Comments(0)

080611 囲われた空間

「大野中の家」の主屋根では、
軒の出を1,050mm確保しています。
それに加え南側のバルコニーでは、
袖壁(写真正面)を両サイドに設けているので、
囲われた空間が生まれています。

床面積(坪数)に参入されないところですが、
表からの緩衝帯として落ち着きのある大事な場所となっています。

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# by tsuji-chika | 2008-06-11 09:36 | 『大野中の家』 | Trackback | Comments(0)

080610 木の保護塗料について

「大野中の家」の外壁には、
杉板(15mm厚)を張る箇所と、左官塗りの箇所があります。

先日、浸透性の保護塗料を塗った杉板の色見本を作って頂き、
現場にて杉板の色を決定しました。

仲良く並んでいるのがそれで、
左側が「クリア(透明)」、右側がクリアが少し濃くなった「ナチュラル」
という色です。

杉板の色のばらつきを抑えるためと、UVカットの効果を期待して、
「ナチュラル」を選択しました。
(木の日焼け、色落ちをそのままいかした表情とする為に濃い着色をしていないので、
後にどちらも同じような銀(灰)色になるのですが・・・)

保護塗料を選択するとき「経済性」、「作業性」、「耐候性」等は大事な要素なのですが、
長期的な視点に立って、「塗り重ねのし易さ」ということに重点を置かなければなりません。

マニキュアのように表面に塗膜を作ってしまうものであれば、
一度はがしてからでないと塗り重ねできませんし、
複雑な色であれば色合わせが難しく新旧の差が際立ってしまいます。

どのような材料、製品を使っても必ずメンテナンスが必要になります。
メンテナンスをすることで始めて建物は長く健康に保たれます。
そのような視点に立つと、材料・製品・色についての選択肢がおのずと絞られてくるものです。

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# by tsuji-chika | 2008-06-10 10:02 | 『大野中の家』 | Trackback | Comments(0)

080609 外壁の下準備ができました

外壁を仕上げていくには、
その下地となる骨組みを作らなくてはなりません。

外壁の仕上げによって、下地の作り方が変わってきます。
「大野中の家」の場合、
格子状に桟が組まれた下地のところが、杉板張りで、
二階の横桟が密に打たれたところが、左官塗りの仕上げとなります。

二通りの仕上げを切替して使用する場合、
その切替す位置や、切替す納まりに配慮がないと、
安っぽくなってしまうおそれがあります。

一方でそのあたりがうまく処理されると、
単一の材料で仕上げられたよりも深みのある表情になります。

外壁材の準備が出来次第、仕上げの工程に入っていきます。

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# by tsuji-chika | 2008-06-09 10:42 | 『大野中の家』 | Trackback | Comments(0)