190708 疑うこと

常に疑う癖をもつようにしている。
『その常識は本当に正しいのか?』

樋について。

屋根があれば樋を付ける。これが常識。

しかし、数寄屋の軒先図集をみていると、樋を付けない納まりもあることに気付く。

和室に横になり外を眺める。軒先からポタポタと落ちる雨音も風情があって良いではないか・・・。
これが常識を疑った結果生まれた違う視点。

必ずしも樋が必要な場面でなければ
落ち葉が溜まる樋をわざわざ付ける必要はない。

その都度、無思考に樋を付けるということであれば
それ以外の選択肢が無くなり、設計にも思考にも深まりが生まれない。

設計のバイブル、吉村順三の設計図集
が出たとき、吉村事務所でのスタッフがあまり考えないようになったと
何かの本で読んだことがある。
使いまわしの仕上表が危険なのは、疑うことを止めてしまうから。

面倒くさいが一から描くようにしている。

ズントーのサーペンタインのパビリオンなんかも好例
雨の様子
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# by tsuji-chika | 2019-07-06 16:02 | 『その他』 | Trackback | Comments(0)

190704 ダイニングテーブルの照明問題

ダイニングテーブルの照明について。

火を囲って食事をする原始時代からの流れなのか
照明の教科書には、ダイニングテーブルの照明器具はペンダントに限ると書いている。

部屋の重心を作るという意味ではその通りだと思う。

そこでいつも気にするのは
鍋と焼き肉をする時どうするのかという問題。

そんなことを考えていると
ダイニングテーブルに吊るす照明器具は、拭けて掃除できることを前提に選びたい。

次に問題になるのが照明器具の高さ。
yamagiwaか何かで以前見た推奨は、テーブル高さ+60cmが照明器具の下端。
しかし、これで吊ってしまうと大体は低いと問題になる。(見た目はすごく良いです)

そこで思いきって、1m80cmや2mと立った時に頭が当たらない高さにする案が出てくる。
しかし、これはものすごく中途半端で重心を低くしたいと思ってペンダントの照明を吊っているのに
逆効果になる。そんなことをするぐらいなら何も吊らずにピンスポットのダウンライトにするのが正解だと思う。

と、色々と考えて自宅のダイニングテーブルの写真。
テーブルにスタンド式照明を置いて使っている。
これなら移動もさせられるし色々と気になっていた問題がクリアされる。

手元が明るく、横や下から顔を照らすので目の下に影(クマ)ができず
照らし方としても良い提案だと思う。

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# by tsuji-chika | 2019-07-04 11:18 | 『その他』 | Trackback | Comments(0)

190626 何を期待されているか

『赤坂台の家2』

打合せをさせて頂いていると
派手さや目立つこと、変わったことを期待されていない(笑)ことがわかる。

普通を求められている。

設計事務所に期待されることとして
派手さや他と違うものを、目立つもの、凝ったものといった言葉を想像する。

設計事務所としても、それに答えようと
新しいスタイルを提案し、カッコいいものを作ろうと努力をする。

皆がそれをすることで
ふと気が付くと普通の家(定義が難しいが・・・)がスポッと抜けてしまっていることに気が付く。

お施主さんと打合せをさせて頂いて
普通の家を作っていたからと言われることがよくある。

今回の家もそういう雰囲気が漂う仕上がりになったと思う。

■建築はコテコテさせない。家具が入ることで丁度いいバランスをつくること
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# by tsuji-chika | 2019-06-26 10:03 | 『赤坂台の家2』 | Trackback | Comments(0)

190624 割付

『白浜の家』

1階コンクリート部分の型枠の割付。
セパ穴も含めて検討していく。

施工性だけを考えてやってしまうと
変な割付になってしまう。
施工側と設計側、両者で検討を進めて、きれいな割付を探る。

■事前に詰めておくこと
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# by tsuji-chika | 2019-06-24 10:36 | 『白浜の家』 | Trackback | Comments(0)

190622 調子を整える

『赤坂台の家2』

床に無垢材を使った場合、他の仕上げについても素材感を合わせていきたい。
全体の調子を整えることで違和感のないまとまりが生まれるからだ。

無垢材を使っているのに
水廻りにテカテカの塩ビシートを張ったり
サイディングの外壁なのに、無垢材の板張りを合わせていったりと
あちこちで見られる自然素材と建材の組み合わは、
それぞれの長所を殺し合い、片方があることでもう一方がみすぼらしく
安っぽく見えたりしてしまっていてもったいない。

建材を使うならば徹底して色や柄を選び抜き
自然素材を使うなら機能性とのバランスをとりながら慎重に建材を取り入れていく。

床はヒノキの無垢材(山長さんのもの)。
脱衣所、便所の床はコルクタイル。
ユニットバスはタカラのホーローの壁。
タカラのユニットバスは、ゴチャゴチャしたオプションを排除していくことで
無印良品のような雰囲気を作ることができお勧め。

■コルクタイルとヒノキの床材
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■壁パネルはホーローなのでチープ感がなく良い雰囲気。
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# by tsuji-chika | 2019-06-22 14:44 | 『赤坂台の家2』 | Trackback | Comments(0)